ヤンキーになりたかった

食う寝る遊ぶエビデイ

退職エントリーを書きたい日記【その1】:私のリビドーについて

転職エントリーが書きたい。

少し肌寒い月末の夜に、退勤の道すがら、不意に、そう、思った。

f:id:ifyankee:20181201130833j:plain

 

他職種と比較してだが、インターネットでITエンジニアは所属企業の名前を出して活動することが多い。

だから、退職や転職について書かれたブログはいくつか目にしてきた。

特に最近でバズったと言えばこの記事だろう。

 

こんな診断メーカーもできている。私がやったらJR東海だった。

 

私が退職エントリーを書きたいと思ったのは、ウミネコが桟橋で泣いたからでもなんてもなくて、SNSを見ていたときに、ふと、だった。

大学時代の知り合いが退職・転職の報告をしていたのだ。

転職だけが選択肢じゃないことはわかっている。けれど、現状に何かしら不満があるならば、このウェーブに乗ってみてもいいんじゃないか、と何度したか分からない決意を、また、したのだった。

退職エントリーを書くためにはまず退職をしないといけないのだが、私に退職の予定はまだない。いつすべきかとんと見当がつかぬ。何でも退職届を出して、薄暗いところでワーワー言われないといけないことだけは把握している。

だから「書きたい日記」だ。

f:id:ifyankee:20181201131002j:plain

 

私の性格上、転職先がないまま退職を決める思い切り良いことはできそうにない。

しかし、仕事をしながら転職先を探せるほど器用でもない。

あれ? 詰んでね? 右も左も細い道。細道ゆく獣になれない私たちである。

 

スパッと無職になれないのは、その後の生活の見通しが立たないからだ。

貯金はゼロではない。蓄えはあるし、数ヶ月働かなくても、たぶん何とかなるだろう。それに、今の時代だ。すぐに職など見つかる気はする。

それでも不安が拭い切れないのは、私が新卒就活に大苦戦したからである。

 

今にして思えば、当時はかなり悪手の戦略ばかり取っていた。

そこを改めれば今度はあっさり決まる可能性だって十二分にあるだろう。

しかし、ちゃんと転職活動をせずそれに苦戦する自分、どこからも必要とされない自分を認識することで安心する、そんな社会的な自傷行為を心地よく感じる厄介なメンタリティがまだ私の中に巣食っているのを、日々感じる。

そいつを何とか取り除くか、ケージの中から出てこないにようなだめておかないと、また同じことを繰り返してしまう気がする。

当時の「悪手の戦略」も、「そいつ」を好き放題暴れさせたこと結果だった感は否めない。

その新卒就活時のことは、機会や書く気があればまたどこかでまとめるかもしれない。

 

当時は、内定が出ないまま仕方なしに日雇いの仕事をしながら、休みの日はボロアパートのカビの生えた四畳半でミシェル・ウェルベックを読む生活が理想だった。

しかしそんな在野の読書家的な生き方は、もう流行らないであろうことは薄々感づいている。

それは夢想でしかない。

実際にそうする蛮勇もなかった。

だから今の会社に勤務することになったし、そこで漫然と過ごしてきたわけだ。

 

ぶっちゃけ、弊社に関しては、新入社員研修のときからヤバさを感じていた。

 

この会社に勤め続けようとは思えなかったし、そのつもりもなかった。

先述の通り、何度か転職を考えた。

それでも今まで勤務してきたのは「惰性」ゆえであった。

 

上述の「そいつ」の生存は感じるが、少しは報酬だとか事業内容だとか、そういった諸々を気にするようになってきた。

退廃的に暮らしたいとか思っていた頃に比べれば、は少しだけ欲が出てきたのだろう。あるいはリビドーと言ってもいい。

この心境の変化は、ちょうど7月から8月にかけて、仕事がこれまた忙しかった時期にまず感じたものである。だから「余裕が生まれたからだ」なんてクリシェは、正直あまり言われたくない。

 

ずっと惰性でやってこられただけのことはあって、今の会社も最悪なわけじゃない。

いわゆる「人並みの生活」ができるだけの収入を得る道は社内に存在しているらしい。

けれど、それを認識したところで閉塞感が解消されるわけではない。

だから何かのキッカケにするという意味も込めて、転職という選択肢を選ぶことになるんじゃないかな、と感じている。

転職は祈りだ。僕は祈る。

 

もちろん、辞めたい理由はそれだけじゃない。

職場への不満はちゃんとある。

それが今の生活リズムや上述の「閉塞感」と密接に関係しているのは確かだ。

でも、長くなるので今回は触れない。まあ、追い追い書いていこうと思う。

退職エントリーらしくはないが、これはあくまで退職エントリーを「書きたい日記」なのだ。

 

そんな感じで「退職エントリーを書きたい日記【その1】」である。

記事タイトルには、今後類似の記事を書くたびに増やすつもりで数字を付した。これは、退職への距離のバロメーターだ。

いつもとはかなり趣向の異なる記事となったが、今日はこのくらいで。

f:id:ifyankee:20181201124806j:plain

 

画像は全て、unslashから