ヤンキーになりたかった

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物欲日記。タブレット買いたい、あるいは恋にも似た話

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私が「なにか欲しい」と思うのは、本以外では珍しい。

自己申告なので、実のところそうじゃないだろ、と反論はどこかから上がりうるのかもしれないが、少なくとも自分ではそう認識している。

 

本は買う。読むペースより早く。

これは大学進学以降そうなので、今さら気にしたって仕方がない。

(家計簿的には気にするべきなのだろうが、積読することは徳を積むことなので、会計学の領域外だと言い訳をしている)

 

それ以外のものは、あまり買わない。

昨年はいろいろなものを買ったが、それは必要に迫られてのことだった。

引っ越してずいぶんと経つはずの部屋が、部屋の体をなしていなかったからだ。

引っ越しの段ボールが、封を切られずそのまま山積みになり、テーブルとして使われているような、そんな。

だからいろいろものは買ったが、一通り揃ったと思ったら、またものを買わなくなった。

 

倹約家であるとアピールしたいわけじゃない。

だって、本は読めないペースで買っているし、外食が多いから食費だってかさむ。

それに、本以外のものもまったく買わないわけじゃない。

最近はテレビを置くためのローボードを買った。

だから、まあ、「消費にあまり積極的じゃない」とでも言っておこう。

 

そんな私にも、最近、珍しく欲しいものがある。

私は、タブレット端末が欲しい。

理由はいくつかある。

電子書籍読むならタブレットでも読みたいな、とか、文章を書くのにパソコンを持ち運ぶと嵩張るからだるいな、とか。

買うというのはもうほとんど心に決めている。

しかし、買うが先行しすぎていて、これが欲しい、みたいなのがない。

 

私の買い物の多くは、そんな感じで「買う」が先行する。

必要性に迫られ、購入を検討するに至るからだ。

冷蔵庫を捨ててしまったので買おう、とか。

本を詰めた段ボールを開けるには収納がいるから本棚を買おう、とか。

寒いのに防寒具がないから買おう、とか。

「これがかっこいい! 好き! 欲しい!」と、あまりならない。

「あー、XX買わなきゃな~……。あ、これとか悪くないんじゃね? これにするか」

いつもこれだ。

 

「こういうのがいい!」がないから、全商品がまず対象になるし、「好き!」がないから決め手に欠ける。

タブレットも、そうなりそうな予感がする。

しかも、OSを選ばなければ、WindowsAndroidもさまざまなメーカーがさまざまな製品を出しているので、選択肢が多すぎる。

いや、OSはあらかじめ絞り込んでおくべきなのか? もうそこから分からない。

よくそれでタブレット買おうとか思ったな、と叱られても、ぐうの音も出ない。

 

こうして書くと、それはなんだか恋に似ているのかもしれない。

この人が好きとか、気が合うとか、よく話すとかじゃなくて、「恋人欲しい!」から始まる宛先のない恋。

恋人になった瞬間に、あるいはセックスをした直後に何かが変わると思っている恋。

中学生から高校生、あるいは大学1年生がするような恋。

夏祭りや花火大会に恋人を誘いたいが故に、とびきり焦ってしまうような恋。

 

 

燃え上がるような恋なんてない。たいがいの日常の中には。

アラサーの恋なんて、ぬるっと始まって云々なんてセリフがあったのは『愛がなんだ』だったか。

なんだかあったような気もするが、残念ながら正確なところを憶えていない。

 

私はタブレットが欲しい、と思っている。

目的、スペック――言えることはたくさんあるけれど、ひとまず欲しいと思っている。

焦がれるほどの熱量はない。

けれど、まったく無視してよいほどの、軽微な物欲でもない。

それはやはり、宛先のない恋に似ている。

 

恋に似ている

恋に似ている