ヤンキーになりたかった

食う寝る遊ぶエビデイ

一色いろは後輩が可愛い

いきなりで申し訳ないが、一色いろは後輩が可愛くて仕方がない。

可愛いよぉ~いろはすぅ。なんなら一万年と二千年前から愛していたまである。

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前回の記事で、最近映画を観ていないと書いたが、あれから半月ほど経った今もそれは変わらない*1

そんな中でもアニメは録画して、それを見ている。アニメは惰性で観れるからいいよね。『よりもい』とか超泣けるし。軽く死ねるし。

その一環として、先クールの途中からTOKYO MXで再放送されている『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』略称「俺ガイル」を見ている。

少し前から2期に入った。作品の主要人物である比企谷八幡江口拓也)、雪ノ下雪乃早見沙織)、由比ヶ浜結衣東山奈央)の所属する奉仕部の空気は最悪だが、それはそれとして、3話から登場した一色いろは佐倉綾音)後輩が可愛い。越えちゃいそう、いけないボーダーライン

 

事の次第はこうだ。

奉仕部とは、主に生徒からの依頼を受けて解決に動くことを目的とした部活動である。

その奉仕部に、生徒会長選挙に立候補させられてしまったが生徒会長はやりたくない、しかし惨めに落選というのも嫌だ、という一色いろはの依頼が舞い込んでくる……。

 

まず立候補「させられて」いるのがヤバい。何それ。どこの美少女コンテスト?

しかし、封筒一通のコンテストとは異なり、生徒会長選挙は一定数以上の推薦人が必要で、個人が陰でパッと行えるものじゃない。しかも生徒会長など、目立ちはするが評価されるポジションでもない。それに勝手な立候補させるなど、言わば晒しあげであり嫌がらせに近い

つまり、一色いろはには、彼女を貶めたいと思っている敵が一定数以上いるということだ。

 

上に貼った動画は、一色いろはの可愛いシーンを詰め込んだもの。可愛いですね、はい復唱。可愛い。誰だ、うざいって言ったの。さてはアンチだな、オメー。

でも、彼女を憎たらしく思う人が多いのも頷ける。タイトルからして「あざとい」って入ってるしね!

あざといよー、いろはすぅ。なにこの亜麻色の髪の暴君。なんならあざとさ爆弾で死者が出るまである。

 

そう。彼女はあざとい。それも、あざとい人たちに共通することだろうが、それをしておくことで自分に大いに利すると分かってやっているし、彼女の場合、自分の容姿によってそれがよりプラスになると踏んでやっている。

あー、もうウザいなー。ウザったらしいなー。分かってやってるんだもんなー。

憎まれっ子世にはばかる、という言葉がある。憎まれ役を買うようなやつほど、むしろ世間では幅を利かせるという意味だ。人のことをぶん殴っておきながら、えいえい、怒った? なんて訊いてくるやつほど、最初に人を殴れるって点で人より抜きんでてしまっているわけだ。ごとう きよはる てめェーだよ てめェー。

一色いろはが結局は生徒会長になってしまう様はまさにこの典型と言われそうだ。しかし、何にしたって可愛い。人目も憚らず言えちゃいそう。世界一可愛いよ! 何をしてもカワイイ。カワイイの前では服従って、それ前前前世から114514回言われてるから!

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どうにも私はこういうキャラに弱い。こういうってのはべつに「あざとい」ってことじゃない。いや、違うからね、本当だからね!*2 南ことりのこととか、その、ぜ、ぜ、全然、すすすすす好きなんかじゃ、ねーし!*3

「こういうキャラ」というのは、本来の意味のリア充っぽいというか、彼らが人間関係を築く際にも発揮されていたのであろう「器用さ」を持っているキャラのことである。

恋とは憧れに近しく、そして憧れという感情は理解から最も遠い、とよく言われるが、このリア充系=普通っぽいキャラクタを魅力的に思うのは、自分自身へのアンチテーゼとしての憧憬的感情がおそらく根幹にある。勿論、そのキャラ類型がオタクカルチャーにローカライズされた、非リアルなものであると知りながら。

私はいまだに、自己投影を--またはその逆を--基準にしてアニメを見ている。

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兎角そんなわけで、一色いろは後輩が可愛い。『ハイスコアガール』の日高小春もすっこしでも気を引きたい純情な乙女心で可愛いが、それとは別ベクトルでやっぱりいろはすが可愛い。

この「おっかしいなー。わたしに一目惚れしない男の子なんているわけないのに」とか言い出しそうな感じ、たまらない。ごめん、ヘルシェイク矢野のこと考えてる暇ない。

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2期はこれから生徒会長選挙、合同クリスマスイベント、葉山隼人近藤隆)の進路の話と進んでいき、そして、一色いろはの存在感も増してくる。結婚しよ。

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私は年甲斐もなく、佐倉綾音のあざといボイスを楽しみにして、こんな残念系(ぼっち系)+俺TUEE系*4なアニメを観ている。高校生活なんて遥か昔の話に思えるし、同じく俺TUEEするなら、そして主人公の物語開始時点の属性に「ぼっち」を求めるならば、それこそ異世界転生系を見ればよいのに、千葉の高校を舞台にしたアニメを観ている。

べつにアニメなんざ観たいものを観ればよい。『プリキュア』は朝から泣けるし、猫娘は可愛い。しかし、そうばかりも言っていられない。「俺ガイル」は、間違いなくメンタルに悪い。陰キャレベルの上昇が留まるところを知らない。なんなら自意識高まりすぎて他界するまである。

 

悪影響を自覚の上で、一色いろはを愛でるために「俺ガイル」のアニメを視聴し続けるか否か。愛はどんな困難も乗り越えられる、というクリシェはもちろん嘘っぱちなのだが、愛ですらそうなんだから況や――。こんだけ可愛い、可愛いって言ってきたけど、べつにいろはす、推しじゃねーし。まあ、可愛いんですけどね。

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先述の通り、アニメにおいて一色いろはの存在感はこれから増してくる。アニメスタッフはおそらく、意図的に彼女を3人目のヒロインとして扱おうとしている。とは言い条、物語の始まりからして「俺ガイル」は明らかに奉仕部の3人の物語であり、彼女は蚊帳の外にならざるを得ないのだが。まあ、だからこそ変に感情移入せず、漠然としたイメージだけでブヒれるってのはあるけれど。可愛いよ、いろはすぅ。

ヤバげな、面倒臭そうな空気を敏感に察知してこそっと逃げおおせるところとか、どうすれば自分が魅力的に見えるかわかった上で実践してみせるところとか、人への頼り方=押し付け方とか……なんだこの、実質的な逆説的な自分語りは。まあ、好意的な対象について語ることは自分自身について語ることとほとんど同義だとか言う気がするしね! わーい! すごーい! たのしー! きみはしたたかに生きるのが得意なフレンズなんだね!*5

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さて、アニメは原作11巻までを扱っている。現在、原作小説は12巻まで刊行されていて、今年の10月に13巻が刊行される予定だ。2年、1年というスパンでの新作刊行は、ライトノベルのシリーズとしては顕著に遅い。そろそろ畳みたいのだろう、と思いつつも、このペースを見ていると畳めるのだろうか、と勘繰ってしまう。「涼宮ハルヒ」シリーズとかね!

アニメを見たのも実は2期からだったのだが、今回の再放送で1期を見て、これで全話を一通り1回は見たことになってしまった。12巻は刊行後即座に買い、読んだ。つまり、一応は追ってきたシリーズということになってしまったので、今後シリーズがどうなっていくのかは気になるところではある。

この記事を読んだ方の中には、同様に今後が気になる方も、べつに興味ないけどとりあえず読み進めてきたという奇特な方もいらっしゃるだろう。

どちらをも満足させられた自信はないし、片方だけでも十二分に怪しい気はしている。だからこんなことを言うのは少々憚られるのだが、しかしどちらの方にも、ひとまず今日、これだけは覚えていただきたい。

一色いろはは、最強あざとい、したたかな後輩である。

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*1:書いている途中で実は2本(『龍の歯医者』『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 二人の英雄』)観た。

*2:「激レアさんを連れてきた」の弘中綾香アナウンサーを見て爆笑している時点で説得力はゼロ。

*3:はい、チュンチュン(・8・)

*4:人間関係という彼らにとっての大きく解決困難な問題を、それまでに培った観察眼で、大きな努力の描写もなく解決してしまうのだから、俺TUEE系だろう。

*5:彼女のそのスタンスも、物語が進むにつれて比企ヶ谷らとの交流を経て、スクラップアンドビルドされる方へと変化していくわけだが。